コネチカット州で運転免許を取得する手続き③:路上試験(に落ちた話)
日本では完全にペーパードライバーだった駐在員妻です。
アメリカで運転を始めてから3か月後(渡米後4か月後)に、コネチカット州ウェザーズフィールドのDMVで路上試験を受けて、見事に落ちました😂
申し込みから受験までの流れと私の恥ずかしい失敗談を記事にしたので、これから受験する方の役に立てたら嬉しいです。
1.申込方法
路上試験の申込はDMVのWebサイトから申し込めます↓
https://www.dmvroadtest.ct.gov/dmv/do-it-online
以下の画面で”Schedule New Appointment" を選択します。
その後は必要事項を入力していくだけで大丈夫ですが、通常、路上試験は筆記試験を受けた日から90日経ってからでないと申し込みができません。
90日が経っていないうちに必要事項を入力して”Continue" を押すと、以下のような画面になってしまいます↓
でも、日本の免許を持っていれば大丈夫です!真ん中の”Previously held out of country Driver Liecense” に☑すれば申し込めます。
私の場合、国際免許証の有効期限まであと3ヶ月半位はあったのですが、雪が積もると何度も延期になることもあると聞いていたので、早めに受験することにしました。
2.当日の持ち物
予約した際に案内が表示されますが、当日の持ち物は以下のとおりです。
・必要事項を記入したR229申込書
・LEARNER'S PERMIT
・適切に州に登録し、保険に入っている自動車
・最新の登録証明書と州の保険証明カード
・8時間講習の受講証明書
・免許の登録料(事前に支払う受験料$40とは別に、合格した際は$72が必要。クレジットカードで支払可。)
※18歳未満:ホームトレーナー同伴が必要
3.試験日当日の流れと試験に落ちた話
(1)予約時間まで
私は予約時間の45分ほど前にDM℣に着き、30分ほど周辺の道路と公共駐車場で運転と駐車の練習をしました。
当日は11月30日で不運にも雪がチラホラ降ってしまいましたが、豪雨や豪雪ではなかったのでまずますの天気でした。
(2)指定の場所へ駐車
road test専用の駐車場があるので、そこに停めてから受付に向かいます↓
専用駐車場の案内はwebやメールには書いていなかったような気がします(私は前日に受験した夫に教えてもらいました)。
(3)受付
メインゲートから入り、突き当りまで真っ直ぐ進みます。
突き当たりの右側に総合受付がありますが、左側に進みます(右の階段からでも行けますが)。
更に左に曲がると「Room#145→」という看板が廊下の上に下がっているので、そちらへ進みます。
すぐ左側にある階段を登るとドアがあり、こんな張り紙が貼ってあります↓
そのまま中に入って床の黄色いラインに沿って進みます。
この写真の窓口(Vision&Knowledge Test 受付のすぐ右横)の手前で待っていると係の人が来て呼んでくれます↓
(因みに受付の横には駐車場の案内が貼ってありました)
名前と予約時間を聞かれるので答えると、必要書類を出すよう言われます。
私は国際免許証と翻訳を持っているか聞かれたので、中のページを見せると、確認するから少し待つように言われました。
その担当者は中の人に何か確認してからすぐ戻ってきて、日本の免許証と国際免許証のコピーを取り、返してくれました。
それ以外の書類はそのまま預けます。
最後に、
「ちゃんとロードテスト用の駐車場に泊めましたか?もしメインパーキングに停めたなら、移動させる必要があります」
「合格したときに支払う$72を持っていますか?」
と聞かれたので、それぞれ大丈夫だと答えると、名前を呼ばれるまで待つよう指示されました。
(4)待ち時間
受付のすぐ後ろの椅子に座って30分位待ちました。
その間、自分でも不思議な位緊張していました。
落ちてもまた受験すれば済むことだと頭では分かっていたのですが、「再受験で余計な出費をしたくないし、こんな緊張はもうしたくないから今回絶対受からなくては!」と考え自分を追い込んでしまったようです。
心にゆとりを持てるよう、自分の運転に自信をつけてから受験することが大事だと思いました。
(5)テストの様子
試験官が現れて私の名前を呼んだとき、少し笑顔だったので、一瞬人当たりが良さそうだと安心しましたが、こういう人に限って試験が始まると厳しいかも、とすぐに思い直しました。
そしてその予感は的中したのでした。
階段を降りて外に出る前に試験のチェック項目(不合格になったらフィードバックとしてその写しをもらえます)の紙に名前を書けというようなことを言われました。
よく分からずフルネームで書きかけましたが、イニシャルでよかったようです。
外に出て車のところまで一緒に行くと、運転席に座って窓を開けるよう指示されました。
ブレーキを踏むよう指示され、試験官がランプがつくのを確認しました。
ウィンカー(右と左それぞれ)を出すよう指示され、試験官が確認しました。
クラクションを鳴らすよう指示されました。
その後試験官が隣に座り、ライトをつけるよう指示されました(天気が雪のため)。
オートにすると、天気が良くないのでオートじゃなくてつけっぱなしにするように言われました。
また、ワイパーもつけるよう指示されました。
運転の準備ができたら出発するように言われたので、自分の座席が丁度よい位置にあることを確認し、サイドミラー、バックミラー、助手席と運転席のシートベルトが締まっていることを確認し、出発しました。
発車後すぐに「他の駐車場に止めろ」と言われた気がして、いきなり駐車のテストをするのかと勘違いし、すぐ近くの駐車場所に車を止め直そうとしたら、「何してるんだ?駐車場を出なさい」と言われました。
慌てて駐車場を出ましたが、試験官はしゃべるのが早くて何を言ってるか私には理解出来ませんでした(^^;)
運転に自信がない上に英語が聞き取れない不安で、余計に緊張していきました。
道路に出てからは、「左折しろ」「指示があるまで真っ直ぐ進め」「二つ目の信号を左折しろ」といった指示に従って運転します。
スピードは遅すぎる位かと思うぐらい(制限速度の-5マイル位)にして運転しましたが、一回だけ制限速度+5mileにしてしまいました→減点。
信号のない十字路で、停止し、すぐ直後に右から、そのすぐ直後に左から車が来て停止したのですが、私はすぐに発車すべきところ長く停車しすぎて、「進む権利は今君にあるんだよ」と指摘されてしまいました→減点。
公共駐車場に入り、ポールの前ににバックで入るよう指示されました。
8時間講習で「バックモニターは少しなら見ても大丈夫になった」と聞いていたので、バックミラーとバックモニターの両方を見ながら駐車しました→減点。
途中少し狭い道路でKターンを指示されたのですが、私はKターンを知りませんでした。
「Kターン?」と聞くと、「知らないなら真っ直ぐ進め」と言われました。
でも私は知らないくせに無理をして「Uターンではないターンをしなくては!」と思い、民家に続く小道を少し借りてターンを試みてしまいました。
すると「君はここの家の知り合いか?違うなら人の家の道を勝手に使うな。」と言われました。(ごもっともです。あの家の方、すみませんでした(-_-;))
「すみません、Kターンを知りません。」と謝り、突き当たりでぐるっと回ってターンして、来た道を戻りました→減点。
「あぁもう確実に落ちたな」と自覚しつつ、最後まで一生懸命運転し、20分ほどで元のDMVの駐車場に戻ってきました。
戻った時には、車を前から止めるよう指示されました。
(6)フィードバック
車を出ると、「マニュアル読んだか?」と聞かれ、
「はい、ざっと…」と答えると、
「へぇーそれはおかしいな」という感じで試験官は既に怒りモードでした。
そのあと運転のどこがいけなかったのかを説明してくれたのですが、私は聞き取れない上に緊張しすぎて顔が笑ってしまっていたようで、怒りに拍車をかけてしまいました。
「笑うな。全然笑えることではない。駐車のときはバックモニターばかり見ていたが、子どもがいたら殺していだぞ。君の車は凶器なんだぞ!(フィードバックの紙を見せながら)こんなにひどいスコアなんだぞ。君の国際免許証は何の意味もなさない!危ないから子どもや知り合いを乗せて運転するなよ。」
などと言ってから、早口でその他の運転のダメ出しをして、去っていってしまいました。
※合格した場合は、受付の場所に戻り、写真を撮ったり免許の登録料を支払ったりしますが、不合格の場合はそのまま帰ります。
私はそこまで危ない運転をしているという自覚が無かったですし、むしろ心配性で慎重な方だと思っていたので、今回強い口調で徹底的に批判されてかなりショックでした。
すっかり運転する自信を無くし、情けなくて車の中で泣きながら運転して帰り、しばらく落ち込みました(T-T)ウゥゥ
でも、ロードテスト不合格を経験した方々のブログを読んで心が救われました。
そして、「厳しい試験官に当たったのかもしれないが、自分の運転の未熟さ・危うさを自覚させてもらえたんだからありがたかったな」と思い直しました。
心配しながら慎重に運転すれば安全に運転できるわけではなくて、事故を起こさない正しい運転をしないといけなかったということがようやく分かりました。
4.フィードバックで指摘された内容
試験官のダメ出しの説明は早すぎて理解できなかったのですが、フィードバックの紙をくれたので見直してみました↓
一生懸命読みとくと、こんなことが書いてありました(多分)↓
・SIGNALING: 縁石から離れる時にシグナルを出さなかった
・TURNING MANEUVERS:私設車道に勢いよく入った、Kターンを実行できなかった
・OTHER:駐車場を出るときに路地をふさいだ
・SPEED:制限速度25マイルのところで30マイル出した
・PROPER LANE SELECTION:適切な車線に入ることができなかった
・RIGHT OF WAY:all way stops のところで近づいてくる車が進むのを待った(=自分が先に進む権利があったのに不必要に待っていた)
・TRAFFIC CONTROLS:駐車場へ左折して入るときに不必要に止まった
・BACKING:バックモニターを見つめて、head checkをしなかった、スピードを加速した
・OTHER:yield のところで不必要に止まった、2車線またがって車線変更する時タイミングが遅かった(危険)
・OTHER COMMENTS:
すぐ近くに車が来てたのに、確認せず縁石から離れようとした
DMVを出て左折するときに、右側のhead checkをしなかった
…言われてみるとほとんど思い当たったので、自分がいかに危険な運転をしていたかがよく分かり、反省しました(-_-;)
5.試験を受ける際の注意事項まとめ
・余計な緊張をしないために、ある程度自信がついてから受験をする
・不安な場合はテストコースを何度も運転して慣れておく
・速度制限は厳守(遅すぎても落とされることもあるらしいので、制限速度内で且つ慎重になりすぎずスムーズに運転できるとよいと思います)
・バックモニターは絶対に見つめない
・HEAD(SHOULDER) CHECK(首を左右90度にしてサッと確認すること)による安全確認は大げさなほどしっかりやる
・Kターン(3ポイントターン、ブロークン・Uターンとも言うそうです)をできるようにしておく(この動画が非常に分かりやすかったです↓)
以上です。これから試験を控えている方は、頑張ってくださいね!
※2019年8月26日追記
その後翌年の2月中旬に2回目の試験に落ち、2月末に受けた3回目の試験でようやく合格することができました!
合格するまでに私が行った試験対策と、2回目・3回目の試験の様子については、以下の記事をご覧ください。